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鎌倉時代に入って、「貫」を用いて軸組を固めた

2011.10.28

鎌倉時代に入って、中国から禅宗様(かつては唐様と呼ばれていた)という様式が導入されました。同じ頃、重源によって大仏様(かつては天竺様と呼ばれていた)という様式が採用されました。やはり、中国の建築様式をとりいれたものです。このふたつの様式に共通して特徴的なのは、構法的に、「貫(ぬき)」と呼ばれる水平材が使われていることです。読んで字のごとく、柱を貫く水平の部材です。古代にも「頭貫」といって、柱のてっぺんを切り欠いて、そこに落としこんで隣どうしの柱をつなぐ水平材はありました。

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しかし、鎌倉時代の貫は、柱の中間部分に孔をあけて、そこに通す部材です。このように貫を通して軸組を固めようとした場合、柱と貫とががっちり組み合わさっていなくてはなりません。しかし、最初からぴったりにつくると、現場で貫を柱に差しこもうとしても、窮屈すぎて入りません。そこで、柱の孔のほうに多少のゆとりをもたせておいて、貫を柱に通したあと、このすきまに「根」という細長い三角形の木片を打ちこみます。これで軸組はしっかりと固まるわけです。