日本縦断!不動産情報活用術

CP格付けへの不安

2011.12.02

2つの意味で打撃だった。ひとつはリーマンのCPを抱えていたMMFで元本割れが起きたことだった。米国ではMMFは日本の銀行預金のような使われ方をしている。元本割れしたケースは極めてまれで、基本的には元本は守られるとの考え方が支配的だった。そんな元本の安全神話が崩れたため、MMFから大量の資金流出が起きた。MMF版の取り付け騒ぎだった。もうひとつはCPの評価基準の崩壊だった。リーマンは米格付け会社、ムーディーズ・インベスターズ・サービスとスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)の両社からCPなど短間債では・最上級の格付けを取得していた。

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格下げ方向で見直しの最中だったとはいえ最上級の格付けを保有する会社が破綻し、格付けへの不信感が強まった。格付け会社に関しては2007年にサブプライムローン関連のCDOの格付けがいいかげんだと問題になり、証券化の根幹が崩れた。今度は、CPというより伝統的で一般企業が使う金融商品で起きた格付けの機能不全だった。金融関係者のあいだでは、リーマンの格付けを引き下げるとパニック的な売りが広がるので、格付けを下げないように圧力がかかっていたとの声がくすぶる。しかし、事情はともかく利用者である投資家にしてみると最上級の洛付けの金融機関が目の前で破綻し、格付けの「最上級」の権成は地に落ちた。CPの買い1のMMFにとってみれば、何を信じてCPを買えばいいのかわからない状況に陥った。このため金融機関発行のCPというだけで敬遠するようになり、装融機関はCDにを使った資金1達の辿を閉ざされた。金融機関発行のCP残高は、リーマン破綻からわずか1ヵ月で1200億ドルも減った。