日本縦断!不動産情報活用術

なぜ、日本では高気密が求められるのか

2011.09.30

欧米でも必要とされていないほどの気密が、なぜ日本で必要になるのでしょうか。一つは、これまで何度もふれてきたように、冬の暖房によって起こる結露の防止です。日本の冬は低温低湿であるため、暖房した部屋で水蒸気が発生したとき、家にすき聞かあれば、水蒸気はそうしたすき間や透湿抵抗の低い部分から外に向かい、壁の中の温度が低いところで結露してしまうわけです。また、主に冬場の暖房とその省エネ対策を心がければよい欧米に対して、日本は、生活の向上にともなって冷房するようになってきたことから、家の気密性が問題になるようになってきたのです。高温多湿な夏を持つ日本では、外気に含まれる水蒸気問題を解決しなければ、効率的な冷房は不可能です。夏の日本の住宅は、まさに水蒸気のブリザードの中に立っているといっても過言ではありません。ですから、家にすき間があると、そこから間断なくはいってくる水蒸気がもつ潜熱によって、エアコンがまったく効かないのです。つまり、外から侵入してくる水蒸気は冷房の冷えた空気にふれると水に変わり、五三八カロリーの熱を放出します。これが水蒸気の潜熱といわれるものです。

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