建て替えの推進役だった理事長は「裁判中なのでコメントできない」と取材陣を振り切った。コスモスの広報は、コメントを出す。「誠心誠意取り組んできたので問題はない。多くの方々は建て替えを求めている。裁判の長期化で、およそ三四〇世帯が仮住まいの負担と先の見えない不安な状態を強いられ、早期退去を強く希望している。残っている方には引き続き、理解を求めていく」Sさんは住戸を明け渡した足で、最後の世帯となったS夫妻の家へ向かった。
[参考]
京阪本線(香里園)の新築一戸建て一覧
[HPへ]
JR常磐線(我孫子)の中古一戸建て一覧
[HPへ]
東京メトロ銀座線(表参道)の新築マンション一覧
[HPへ]
JR横浜線(大口)の新築一戸建て一覧
[HPへ]
東京メトロ東西線(西葛西)の新築マンション一覧
[HPへ]
S夫妻も嫌がらせを受けた。郵便受けからガスを投入され、ボヤ騒ぎを起こされたりもした。電話に出ると「まだ生きとったんか」と言って切られる。卑怯な手を使われれば使われるほど最高裁判決が出るまでは死んでも動くまい、と腹を決めた。宅を訪れたSさんは、夫妻の手を渥って言葉をかけた。「離れていきますけど、心はひとつです」しかし……12月、S夫妻も「強制執行」を受け、ついに団地から人が消えたのだった。