問題は建築業界の「丸投げ体質」にある。たしかに、大手の建築会社は独自の優れた建築技術を持っている。組織もある。だから、そうした技術力なり組織力をフル活用してすべての家を建築すればいいのだ。ところが、実際には、大手は受注した住宅すべてを自社技術で建てているのではない。受注のすべてを自社組織で施工している大手もあるだろうが、多くの場合は、下請け業者に回されているのが現実である。つまり、大手に建築を依頼しても、大手建築会社自身が施工するよりも、下請けの工務店などが施工するケースが多いということだ。
東京メトロ銀座線(表参道)の新築マンション
JR中央線(武蔵境)の新築マンション
JR中央線(東中野)の新築マンション
地下鉄谷町線(谷町六丁目)の新築マンション
地下鉄桜通線(車道)の新築マンション
むしろ、大手自身が建築するケースの方が少ないくらいだ。大手に注文住宅を依頼すると、多くは下請けの工事代理店が工事をする仕組みになっている。たとえトラブルが発生しても、大手が火の粉を被ることは少ないのだ。大手に依頼したのに、下請けの別の業者が建築するのは納得できない。これが「大手業者」から「下請け業者」へ仕事を下ろし、その仕事がさらに「孫請け業者」へと下ろされるケースがよくある。ひどい場合は、「孫請け業者」からさらに「ひ孫請け業者」へ下ろされる。これが「丸投げ」だ。下請けの工務店がちゃんとした仕事をしてくれるのを祈るしかない。