基本的にはみんなで決めるべきことではあるが、厳密に決めておくのもなかなか難しい事柄の一つだ。アメリカの高齢者向けのコレクティブハウジングでは、共同居住者が病気になった湯合や入院する必要が生じた場合は、どこまで面倒をみるかをあらかじめ契約しておくと聞くが、若者たちのシェアではそこまで事前に取り決めることなどあり得ないだろう。もちろん、一口に病気といっても、数日間風邪で寝込むレベルから長期的な要介護状態まで幅があるし、面倒をみるといっても、その内容は食料の買い出しから排泄の世話まで、かなりの幅がある。
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ここでは、数日寝込む程度の病気の話に限定して考えてみよう。ケアに関するルールと負担たとえば、自分が年に数回病気になって、その間自分では何もできず、朦朧として物事の判断が難しくなる可能性を思えば、逆に年に何度かシェアメイトの看病を引き受けることは合理的だ。離れて住む家族や恋人よりも、誰であれ一緒に暮らす人が面倒をみる方がずっと効率的だろう。たとえば、病床にあるシェアメイトに対して、薬や食べ物を買ってきたり、氷枕を交換したりという程度であれば、それほどの手間ではない。最近は、おかゆやうどんなどの消化に良いものや、リンゴやバナナといった果物もコンビニで買える。万が一病状が重ければ、タクシーで病院へ連れて行ったり、救急車を呼んだりすることもできるだろう。たったこれだけでも、一人暮らしで風邪を拗らせた経験のある人には福音に聞こえるはずだ。