最後に、外観をシンプルにすることが大切です。よくデザインは「シンプル・イズ・ベスト」といいますが、構造の専門家から言わせていただくと「シンプル・イズ・ストロング」となります。これは「壁のバランス」と「力の伝達」という耐震性を決定する重大要素が効率よく発揮される手法だからです。たとえば一階と二階の窓のサイズと位置を上下揃える。これだけでも構造的にはずいぶんメリットがあります。ます、壁が屋根から基礎まで直線でつながるので、力はあっちこっち散る必要がなくなり、「力の伝達」において接合部にかかるリスクが減ります。さらに上下でまとまった壁が確保できるので、「壁のバランス」も取りやすくなります。また、外観を左右対称のシンメトリーにしてデザインするような場合がありますが、「壁のバランス」からすると構造的に理想的な手法の一つといえるでしょう。
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